- 「フリーターってどういう人を指す?」
- 「将来的にフリーターという選択肢はアリ?」
- 「もし選んだらどうなるの?」
本記事では、フリーターについての定義や、実際の生活状況をまとめています。
フリーターは、時間的余裕や、仕事に縛られたくない人にとっては、魅力的な選択肢の1つ。
とはいえ、将来的な不安を考えたときに、フリーターを選択しても良いのか悩んでしまいますよね?
実際に私自身フリーターとして20代半ば過ぎまで生活してきました。
その経験をもとに、等身大のフリーターの生活について紹介していきます。
【定義】フリーターとは何か簡単に説明
フリーターとは簡単にまとめると、
- 15歳〜34歳
- 男性は卒業者、女性は卒業者で未婚
- アルバイト・パートとして働いている人
- アルバイト・パートを探している失業者
- 家事や通学を除いた非労働者で、希望する形態がアルバイト・パートの人
1と2を満たし、なおかつ3~5のいずれかを満たす人のことです。
上記は厚生労働省の定義で、派遣などが含まれておらず、希望さえしていれば働いていなくてもフリーターに。
というのも「フリーター」という言葉自体、「フリーアルバイター」という造語なので、明確な定義がありません。
なので、、、
- 派遣や派遣社員もフリーターとして扱う
- 正社員以外で働いている人は全員フリーター
人によって捉え方が様々!
体感としては、「正社員以外で働いている人=フリーター」という捉え方が多いかと、、、
アルバイトやニートなどとの違い
フリーターと聞いて思い浮かぶのが、
- アルバイト
- パート
- ニート
- 無職
このような言葉。
厚生労働省の定義をもとに、フリーターとそれぞれの違いをまとめると、
- アルバイト
→15歳〜34歳で学生でも主婦でもない人はフリーター - パート
→アルバイトと同じ - ニート
→働いていない+働く気がない - 無職
→アルバイトやパート希望ならフリーターでそれ以外はニート
こんな感じになります。
特にニートや無職との違いが分かりにくいですが、世間的には「働いていない=ニート」とまとめられてしまうのが現状、、、
定義のまま捉えていると、周りとのギャップが生じる危険性も?
また、「アルバイト」と「パート」は、法律上の違いがなくほぼ同じ意味。
- アルバイト→学生メイン
- パート→主婦メイン
企業が何となく使い分けてるだけで、実は大した違いがありません!
35歳以上はフリーターなのか
厚生労働省の定義から考えると、35歳以上はフリーターではないはず。
では何と呼ぶかというと、これもまた明確な定義がなく、
- 高齢フリーター
- 非正規労働者
- アルバイト・パート
呼び方は様々。
結局のところ、人それぞれ好きな呼び方をしていればそれで構いません、、、
フリーターの人口
2021年のフリーターの人口は137万人で、日本の人口のうちのおよそ1%超(100人に1人か2人)。
フリータの人口自体は2013年を境に減少傾向にあります。
減少傾向である理由としては、
- 「15歳〜34歳」の人口自体が減少している
- 人手不足で正社員のハードルが下がった
- 派遣や契約社員の増加
上記のような内容が考えられます。
特にコロナの影響や高齢化の影響が大きくあり、人で不足の業界での正規雇用の増加が大きな理由の1つかと。
フリーターを選ぶ人の特徴
なぜ社会的に不利なフリーターを選ぶのか、以前フリーターが多くいる職場で働いていましたが、ほとんどは以下の理由からフリーターを選んでいました。
- 将来やりたいことがある
- 仕事に時間を縛られたくない
- 繋ぎとして
フリーターになりたくて選ぶというより、他に夢や目標があって、その過程としてフリーターを選ぶ人がほとんどです。
他には、特に就きたい仕事がなく、繋ぎとしてフリーターで働いていたりといった場合もあります。
私自身も元々は、浪人しながらフリーターとして生活していました。
目標がある人には魅力的な選択肢
フリーターを選ぶ最も大きな魅力が、仕事に縛られないことですよね。
自分のスケジュールに合わせてシフトを組めるフリーターは、何かを目指している人との相性が抜群。
- 俳優
- 芸人
- アイドル
- ミュージシャンなど、、、
勉強や練習に励む時間を、シフトの増減で管理できるので、魅力的な選択肢の1つになります。
フリーターの働き方や生活
今後フリーターとして生活したいと考えている場合、その多くは「フリーター=自由・楽」といったイメージを持っていることがほとんど。
特に何か夢や目標を持っている方は、できる限り時間を確保できる状況が望ましいですよね。
では実際のフリーターの働き方や生活はどのようなものか、正社員の経験も踏まえつつ、
- 時間的余裕
- 一人暮らしの月収
- 末路
この3点について紹介していきます。
時間的余裕
時間的な余裕は、正社員になってからもそこまで差はありませんでした。
とはいえ、
- 一人暮らしか実家暮らしか
- 就職先の環境
この2点によってかなり差があるのが実情です。
最も時間的な余裕があるのは、もちろん「実家暮らしのフリーター」で、この選択ができるかどうかが本当に重要。
もしフリーターで一人暮らしをする場合、家賃やその他費用を考えると、ほぼフルタイムで出勤する必要があります。
すると、時間的余裕は正社員と比較してほとんど差がないため、フリーターを選ぶことのメリットが少なくなってしまうことに。
特に自分が現在勤めている会社では残業が全くないので、フリーター時代と変化がないのが現状。
無理に一人暮らしのフリーターを選んで、何かに取り組む時間を確保できないのが最も最悪で、その場合には正社員を選んだほうが正直マシです、、、
一人暮らしと月収
こちらも時間的余裕と同様に、実家暮らしかそうでないかでかなり変わってきます。
一人暮らしをした場合、最も負担となるのが「家賃」。
東京を例に、最低賃金1,072円(2023年1月11日時点)でのフルタイムでの月収は、
1,072円×8時間×21日=約18万円
家賃を7万円だとすると手元に残るのは11万円になります。
その他、
- 税金・社会保険(18万計算で約3万5,000円)
- 水道・光熱費(約1万円)
- 食費(1日1,000円で月約3万円)
- 通信費(約7,000円)
といった費用もかかるので、残りは約3万円ほど。
この他交際費や洋服代などが必要だと考えると、削れる箇所を削ってもかなりカツカツですよね。
実家暮らしだと少なくとも家賃はかからないので、浮いた分自由に使えたり、シフトを減らしたりできます。
やりたいことのためにフリーターを選択するなら、一人暮らしは極力避けたほうがいいのが結論。
末路
フリーターとして長く生活を続けた場合、そこから別の方向に進むことはとても難しいです。
正社員がその後の一般的な選択肢となりますが、30歳を過ぎると全然受からなくなります。
実際に自分も経験しましたが、職務経歴書を送るとほぼ落ちます・・・
もし就職できた場合でも、
- 年齢の割に給料が低い
- 年齢と立場が合わない
といった経験をするのは避けて通れません。
その他のケースとして、
- 親の世話になり続ける
- 定年になっても働き続けなければならない
このような最悪な末路も想定しておく必要があります。
フリーターのメリット・デメリット
実際にフリーターと正社員、どちらも経験した上でのメリットとデメリットをまとめると、
- メリット→融通の効きやすさ
- デメリット→将来への不安
このような感じ。
メリット
フリーターは自分でシフトを組めるので、出勤日数の調整ができ、休みを取りやすいことが1番のメリット。
シフトに関しては、勤務先によって融通の効きやすさが違うため注意が必要。
また、仕事に対する責任も少なく、ストレス的な面でも気楽に取り組めます。
時間的・精神的に、生活の中心が仕事というよりも、プライベートになりやすいです。
デメリット
一方で最も大きなデメリットは、将来への不安。
フリーターの経験は、社会的には通用しないことがほとんどなので、プラスに働く要素がありません。
実際に経験してみないと分かりにくいですが、フリーターのまま20代後半に突入する不安感はとても大きいです。
将来的に正社員になりたいと思ったり、別のやりたいことが見つかったとしても、方向転換していくことはとても大変です。
フリーターという選択肢はアリか
これまでの内容を踏まえた上で、フリーターという選択肢はアリなのか。
結論から言うと、デメリットを把握した上で、「何かを目指している人」なら選択肢としてはアリなのかなと、、、
とはいえ自分の経験を振り返ると、オススメするのはやはり正社員。
正社員かフリーターなら正社員
というのも本記事内でも書いたように、フリーターとしてできることは、正社員でも大体可能。
それなら正社員として自分自身の価値を高めながら、やりたいことも併せて取り組んだほうが、その後の人生も考慮するとベストな選択かと。
フリーターを選択する場合
その上でもしフリーターを選択するなら、あらかじめ最悪を想定しておくことが大切。
やりたいことが叶わずにただ年齢を重ねるだけになってしまうことが、起こり得る最悪のパターン。
この状態になる前に、あらかじめその後の選択肢を用意しておきましょう。
例えば、「フリーターでいる期限を設ける」ことはかなり効果的。
5年間続けて結果が出なかったら、
- 諦めて就職する
- 就職しながら続ける
このようなことを想定しておけば、最悪のパターンを避けることができますよね。
期限を設けることで、モチベーションアップにも繋がります。
また、目標はあくまでも目標に過ぎません。
達成できるかはわからないし、そもそも後で目標が変わるかもしれません。
あらかじめ最悪を想定して行動することで、リスクを減らすことができます。
フリーターを辞めたい時の対処法
フリーターを辞めるときの選択肢は、
- 正社員
- 独立
この2つが選択肢となります。
とはいえいきなり独立することは不可能なので、正社員を目指すのが基本的な道筋となります。
フリーター歴が長いほど就職は難しくなるため、エージェントを使うなど採用されやすい方法を模索する必要があります。
年齢的には30前後がデットライン。
まとめ
フリーターについては、明確な定義がないため、周りの認識と合わせるのが大切。
また、フリーターの良し悪しに関しては、その人が置かれている状況によるところが大きいです。
もし本気で目指していることがあって、そのための時間が必要なら、フリーターという選択肢もあり。
あらかじめリスクヘッジの方法を考えておくと、後から進路が変わった場合でも、対応しやすくなるでしょう。
フリーターに関するよくある質問
- フリーターとは?簡単に説明すると?
フリーターについて簡単にまとめると、
- 15歳〜34歳
- 男性は卒業者、女性は卒業者で未婚
- アルバイト・パートとして働いている人
- アルバイト・パートを探している失業者
- 家事や通学を除いた非労働者で、希望する形態がアルバイト・パートの人
上記に当てはまる人を「フリーター」と言います。
とはいえ明確な定義自体がないため、「正社員以外で働いている人=フリーター」と捉えている人が多いでしょう。
- フリーターとパートやアルバイトとの違いは?
厚生労働省の定義から考えると、パートやアルバイトのうち、「15歳〜34歳で学生でも主婦でもない人」はフリーターとなります。
パートとアルバイトには、基本的には呼び方の違いしかありません。
- フリーターの月収はいくらぐらい?
東京都の最低賃金で考えると、フリーターの月収はおよそ18万円。
ここからさらに税金や社会保険料などが引かれるため、手取り14,5万円ほどになります。- フリーターの末路とは?
フリーターの考えられる末路は、
- 一生フリーターで老後まで働く
- 親の世話になり続ける
- 就職しても年齢の割に給料が低い
- 就職しても年齢と立場が合わない
このような末路が考えられます。
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